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伊達政宗が失明した天然痘。天然痘ウィルスの感染から流行、症状、ワクチン、治療などを取り上げます

      2015/10/08

伊達政宗が失明したとし有名な天然痘。天然痘ウィルスの感染から流行、症状、ワクチン、治療などを取り上げます。

 

◆恐怖の病気、天然痘

 

現在では撲滅されたと言われていますが、近代まで世界中で恐れられた病気の中に天然痘という病があります。伊達政宗が失明した原因としても有名な病気です。

20世紀だけで2~3億人が死亡したとされる天然痘は、人類史上最も致死率の高い感染症と長らく世界中で恐れられてきました。

 

①天然痘の感染症の高さと致死率の高さ

 

天然痘(痘瘡)は、紀元前1万年以上前からアジアやアフリカの農村で出現したとされ、痘瘡ウイルスに感染することで発症する感染症です。
その感染力は非常に高く、飛沫感染もしくは接触感染で容易に感染するため、医療が発達していない時代には、その感染力の高さと30%とも言われる高い致死率のため、国や民族が滅ぶ遠因になったこともあると言われています。

 

②潜伏期間

 

天然痘に感染すると、7~16日の潜伏期間を経て発症し、初期症状としては高熱や頭痛、腰痛などが出現、発熱後は3~4日で一旦解熱するものの、全身に豆粒状の発疹が広がり、化膿して膿疱となり、治癒した後もあばたが残ることから不治の病、悪魔の病気などと恐れられてきました。

 

③天然痘の対策とワクチン

 

天然痘の予防はワクチンの接種が極めて有効で、ワクチンの有効期限は5年~10年程度とされています。また、日本のワクチンは副作用が少なく、世界でもトップレベルの技術といわれています。しかし、現代において治療法は対症状療法しか確立されていません。

 

この天然痘。現在は撲滅されたと言われていますが、1967年ごろには世界33カ国で流行状態にあったのです。
しかし、ヒトからヒトへしか感染しないこと、ワクチンが極めて有効であること、この2点が疫学的に証明されていることから、感染者とワクチン未接種者の接触を絶つことで1967年~77年に行われたWHO(世界保健機構)の痘瘡根絶計画は成功し、現代に至るまで新しい感染者は発見されていません。人類が感染症との闘いに勝利したのは唯一この天然痘だけと言われています。

 

④テロとしての天然痘ウィルスの可能性

 

この痘瘡ウイルスですが、根絶されたウイルスであるため、現代ではこのウイルスに抗体をもつ人がほとんどいないと言われています。そのため、2001年の米国同時多発テロ以降、このウイルスを生物兵器としてテロなどに悪用された場合、大きな被害が出るのではないかと世界中で懸念されているのです。
実際、痘瘡ウイルスは、アメリカやロシアに保有ウイルスが移管され、現在でも廃棄が完了していません。また、他にもこのウイルスを隠し持っている国があるのでは、とも言われています。

 

◆さいごに

 

最近でも、エボラ出血熱やMERSの感染拡大が日本でもだびだび報道されています。感染力が強く、致死率の高いウイルスが蔓延した場合の恐怖と人々の混乱を、現代の私たちも目にしているのです。今のところ、日本は政府の水際対策が功を奏しているのか、これらのウイルス感染者は出ていませんが、万が一、国内で感染者が出たときに備え、政府にはしっかりとした対策と十分な量のワクチンの確保をお願いしたいと思います。

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