■ミントを育ててみよう!
ここではミントを育てるということについてお話しします。
色々な種類があるミントですが、どのミントも共通するのは、丈夫で地下茎でどんどん増え、ハーブの中でも最も栽培が簡単だということです。
どのミントを選んでも育てるのは簡単ですので、香りや風味、葉や花の色など好みのミントを選ぶのも楽しいものです。
●ミントの種類
ミントの代表的な品種は、「ペパーミント」「スペアミント」です。
「ペパーミント」は、スーッとした強い清涼感のある香りが特徴で、メディカルハーブ、リキュール、石鹸、歯磨き粉、虫刺されなどに活用されています。
「スペアミント」は、ペパーミントよりも柔らかい清涼感のある香りを持ち、生活に使うミントとして最も有名なためガーデンミントとも呼ばれ親しまれています。
主に料理、お茶などに活用されます。
他には、虫除けやノミ除けとしてペットハーブとして活用できる「ペニーロイヤルミント」香りのすばらしさから、ポプリやハーブピローなど芳香を楽しむのに適した「オーデコロン・ミント」リンゴの甘さとミントの爽やかさを合わせた香りをもち、人気の高い「アップルミント」などがあります。
アップルミントは、スペアミントと並んで料理によく好まれて使われています。
●ミントの育て方
ミントはシソ科ですが、ローズマリーやタイムなど他のシソ科のハーブとは異なり、よく肥えたやや湿気のある半日蔭の土地を好みます。
ですが、生育が旺盛なので日当たりの良い場所でも元気に育ちます。
ただ、多湿は嫌いますので、梅雨前には刈り込んで風通しをよくしてあげましょう。
そして、ミントを育てる上で一番気を付けなくてはいけないことがあります。
それは、他の植物の生育を阻害してしまう可能性があるので、一緒に栽培する場合は鉢植えにして鉢ごと植えるということです。
また、同じミント種を近くに植えると交配し、別のミントになってしまうので、別々の鉢か花壇に植える必要があります。基本的には、ほっておいても元気に育つ丈夫なハーブです。
また、花が咲くと葉が固くなってしまいます。
もし、料理などで葉を利用したのでしたら、花を早目に摘み取るようにしましょう。そうすることで、柔らかい葉を収穫することが出来ます。
●ミントの寄せ植え
ミントの寄せ植えについては詳しくは『ハーブの寄せ植えや相性のまとめ。初心者の人でも5分で分かるようにハーブ講師が教えます』に記載していますのでご覧ください。
●ミントの増やし方
ミントは、挿し芽でも株分けでも容易に増やすことができます。
挿し芽の場合は、10cmくらいに切った枝の下半分の葉を取り、新鮮な土に挿して下さい。
または、コップに水を入れて、挿しておくだけでも容易に発根しますので、その後土に植えてあげましょう。
株分けの場合は、株を傷つけないように株を堀上げてください。
その時、傷んだ根やランナーがあったら切ってあげましょう。
その後、根と葉を二つに分けて持ち、優しく丁寧に引き離して別々の鉢に植えてください。
挿し芽や株分けに適した時期は、春や秋に行うとよいでしょう。また、3年に1度は植え替えをしてあげるとより元気に育ちます。
●ミントの剪定
ミントを育てていると、夏を迎える頃にミントの下の方の葉が茶色く、枯れたようになることがあります。
これは病気ではなく、花穂をつけるための役目を終えた為におこります。
そして、よく見るとその茎の近くに新芽が出ているかと思います。
その新芽の成長を邪魔しない為にも、風通しをよくするためにも、そうなった茎を剪定してあげるとよいでしょう。
剪定の仕方は、気にせずばっさりと根元から切ってしまっても大丈夫です。
新芽を残して、全て剪定してしまっても、2週間後には青々と生い茂ってきます。
そして、また私たちを楽しませてくれるでしょう。
■さいごに
ミントは育てるのが容易なハーブになります。
挿し木などでも簡単に増やすことができます。
様々な場面で、あなたの生活に潤いを与えてくれるミント・・・買うのではなく、ぜひ育てて楽しんでみてください。
参考記事になります。合わせて御覧ください。
ハーブ・ミントの効能と効用。メディカルハーブやネズミ除けにもオススメ!
ハーブ・ミントの使い方。ハーブティーやアロマオイルや料理など使い道はたくさん!
ハーブの寄せ植えや相性のまとめ。初心者の人でも5分で分かるようにハーブ講師が教えます