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ハーブ・バジルの効能や育て方や栽培などまとめ。ハーブ講師が教えます

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バジルに不自由しない生活

■ハーブ・バジル

熱帯アジア原産のシソ科のバジルは、食欲をそそる強い香りが魅力のハーブです。

摘み取っただけで、その場がバジルの香りで満たされるほどの芳香を放つため、属名のOcymumは、「香りを楽しむ」に由来していると言われています。
また、バジルはインドの神様「クリシュナ神」や「ヴィシュヌ神」に捧げられる神聖なハーブでもあります。
古代ギリシャでは、バジルの語源となる、王宮にふさわしいほど素晴らしい香りとしてBasileus「王」とよばれていました。
このように、強い魅力的な香りに世界中の人々を魅了してきた香りの王様バジルについて紹介したいと思います。

 

■バジルの効能

バジルというと、その素晴らしい香りと味により料理に使われることが多く、その効能はあまり知られていないかもしれません。
ですが、バジルには殺菌作用や抗菌作用があるため風邪の初期症状や気管支炎などにも有効なハーブです。
また、βカロテンを多く含むため、免疫力を高め、抗酸化作用にも優れています。
栄養面においてもビタミンEやカルシウム、鉄分、マグネシウムなどミネラルも豊富なため、美味しいだけではなく美容にも健康にも役立つハーブなのです。

 

●スナッフ(小さな袋)の中のバジル

バジルは、神経障害やリウマチの緩和薬として古くから薬として用いられてきた歴史を持ちます。
そのため、バジルを乾燥し、粉末状にしたものをスナッフという小さな袋に入れ持ち歩き、頭痛や関節の痛みがある時、頭をすっきりさせたい時にこの袋を開け、香りを吸引していたそうです。
現在は、それがアロマオイルに代わっていますが同じような使い方をすることができます。

 

●バジルの主な効能

殺菌作用、抗菌作用、強壮作用、抗酸化作用、鎮静作用

 

■バジルを育ててみよう!

バジルは、なんといっても生の葉の香りが素晴らしく、サラダやソース、バスタなど料理に大活躍するハーブです。
また、料理に使えるバジルにも種類があり、それぞれ特徴があるので数種類のバジルを育ててオリジナルの料理レシピを考えるのも楽しいものです。
ただし、初夏から秋にかけてアブラムシやナメクジなどの害虫がつきやすいので、見つけたら早目のケアが必要なハーブでもあります。
ですが、手間がかかってもぜひ育ててその芳香の素晴らしさを楽しんでもらいたいおすすめのハーブになります。

 

●バジルの種類

バジルとして有名なのは「スィートバジル」になります。
今ではスーパーでも簡単に手に入る代表的な品種で、やわらかなつやのある葉が特徴です。
特にイタリア料理には欠かせないハーブで、小さな白い花を咲かせます。「ホーリーバジル」と呼ばれるインド原産のバジルは、お香のような香りを持ち、タイ料理では炒め物によく使われています。
また、ビネガーに漬け込むと紫色に変わる、赤紫のつやのある葉が特徴の「パープルラッフルバジル」といった品種もあります。
庭のアクセントに植えても目をひくバジルです。
やや小さめの葉をつけるレモンの香りをもつ「レモンバジル」、やや香りが弱いながらもスィートバジルと同じように使うことができる「ブッシュバジル」などもおすすめの品種です。

 

●バジルの育て方

バジルは、日当たりと水はけの良い、保湿性のある土を好みます。
熱帯アジア原産のため、寒さに弱く、最低15℃以上の温度で管理する必要があります。
そのため、冬季の収穫をしたいなら、12月になる前に室内のあたたかい窓際で育ててあげると冬場でも収穫を楽しめます。
暑さには強いので、夏の直射日光や西日のあたる場所でも十分育てることができます。
ただ、乾燥には弱いで、土の乾きすぎには注意して午前中に水やりをしっかりしてあげると良いでしょう。

 

●バジルの栽培

バジルは1年草なので、基本は種子を採取し、種子まきで増やします。種の植え付けは5月から6月ぐらいに行い、平鉢や箱に種子をばら蒔きます。
土はなるべく薄くかけ、発芽までは新聞紙をかぶせて乾燥を防ぎます。
発芽したら、丈夫な苗をえらび、他の苗を間引きして約30㎝の間隔をあけて定植してください。
収穫は6~10月頃までで、摘心もかねて、茎葉の先を切り取るか、葉を少しずつ収穫してあげるとよいでしょう。
大量に収穫したい時は、花が咲く直前のまだ葉のやわらかい時期が最適です。
花が咲くと、葉が固くなるので気を付けましょう。

 

●バジルの挿し芽

基本は種子まきとお話しましたが、摘心した若芽を使って挿し芽でも増やすことは可能です。
摘心は、葉がでている3節の上をハサミでカットします。
1節目までの下の葉を、茎を傷つけないように取り除いたら、水に入れたコップに挿します。
そのまま室内で芽がでるまで毎日水を替えながら育てます。
十分根が出てきたら、鉢に定植してあげましょう。
この時、根が柔らかいので根を傷つけたり取れたりしないように優しく植えてあげてください。
植えたらたっぷりの水をあげ、数日は日蔭に置いてその後、日当たりのよい場所に移動してあげてください。

 

●バジルの剪定

バジルは、高温多湿の梅雨時期には立枯病にかかったり、日当たりが悪いと灰色カビ病にかかりやすくなってしまいます。
そのため、20㎝ぐらいの高さになったら収穫をかねて摘心してあげてください。
また、8月上旬には、強めに刈り込むよう剪定してあげると新芽がよくでてきます。
夏の暑さには強いのですが、乾燥には弱いので夏場は株元にワラやビニールシートを覆うのもよいでしょう。

 

■様々なバジルの活用法

バジルの主な活用法は、ほとんどが料理になりますが、ハーブ薬としても利用できます。
今回は代表的な料理の活用法とハーブ薬としての活用法をいくつか紹介したいと思います。

 

●バジルバーム

バジルは殺菌・抗菌作用があり、免疫力を高める効果や強壮作用に優れているため風邪の時にも有効なハーブです。
そこで、バーム薬として常備しておき咳や出るときなどに胸や鎖骨の下、首に塗ってあげましょう。

 

① 耐熱ビーカーにミツロウ5gとホホバオイル20mlを入れ電子レンジにかけ、ミツロウを溶かす。(電子レンジにより時間が異なるので、30秒ぐらいから様子をみながらあたためる)

 

② 粗熱がとれたら、バジルアロマオイル(精油)を2滴入れよくまぜる。

 

③ 保存容器に入れ、固まるまで置いておく

 

●バジルバス

バジルには、心身の疲労を解消する働きがあります。
疲れた日の夜、ゆっくりとバジルバスに浸かるのもよいですね。

※ フレッシュなら20㎝ぐらいのバジル20本。ドライなら1/2カップをお風呂に入れる。
※ ドライバジル1/2カップに天然塩20gをまぜてバスソルトにしてもOKです

 

●バジルオイル

オリーブオイルにバジルを漬け込んだ「バジルオイル」は、風味もよくパンにつけたり、ドレッシングに使っても美味しくいただけます。
お好みでニンニクやクローブ、ブラックペッパー、唐辛子などを一緒に入れても味が変わり美味しくなります。
自分好みの味を作ってみましょう。

 

[ 基本の作り方 ]

煮沸消毒した保存ビンいっぱいにバジルを入れ、オリーブオイルを注ぐ。
1週間ほどで使うことができるようになります。

 

■バジルの穂の味噌和え

バジルの葉は、花が咲くと固くなってしまいます。
そのため、収穫を長く楽しむ為にはバジルの花穂を摘心する必要があります。
ですが、この花穂も素晴らしい香りをもっているのでぜひ活用してもらいたい部分です。
そこで、この花穂を細かくしてみそ、砂糖、みりん各大さじ1で混ぜ合わせてみましょう。
魚やお肉に塗って焼いてもよいですし、ディップとして野菜につけても美味しくいただけます。

バジルはこの他にも、ジェノベーゼソースやバジルビネガーなどでも楽しむことが出来きます。
また、パンを作る時に練り込んだり、バジルバターなど色々な料理にアレンジしてみるのも楽しい物です。

 

■さいごに

今回はバジルということでご紹介してきました。
育てるのは少し大変ですが、バジルの芳香はとても魅力的です。
身近にバジルを取り入れてハーブを楽しみましょう。

 

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