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ミステリー小説

おすすめのミステリー小説、推理小説、サスペンス小説18選を紹介

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本

■おすすめのミステリー小説や推理小説やサスペンス小説

ミステリー小説を読みたいんだけど何かおすすめなのは無いかな?
始めて推理小説を読むんだけど何か無い?
サスペンス小説の魅力は何?
ということはありませんか?
中々、面白いミステリー小説に出会えることは少ないですよね。
ということで今回は20代から40代の女性を中心に「あなたがおすすめするミステリー小説は?」ということでアンケートを取りました。
おすすめのミステリー小説という事で口コミ情報を掲載します。
それではどうぞ。

●あ行

赤い指 (講談社文庫)

どこにでもありそうな家庭に突然振りかかってきた事件を通してそれぞれの登場人物の心理描写が秀逸でした。
ミステリー小説でありながら社会派な内容で一度読み出すと一気に読んでしまうほど引きこまれます。
それぞれの心理状態にシーンごとに感情移入してしまって死体遺棄を決行した父親が家に帰るまでの部分は本当にドキドキしました。
普通の一般家庭をベースに事件が起こっていくので一歩間違えれば自分の家でも起こり得るという不安が沸いてきました。
最後は切なさが残りましたが全体を通して人の優しさも感じる事が出来る作品です。
東野圭吾と言えば推理ものと思って読むと少し普段とは違う印象を受けます。
読み終わった後、実母と義母に電話をしようと思い受話器を取りました。
普段電話をしないので驚かれましたが小説を読んでいう話をすると二人共笑っていました。

掟上今日子の備忘録

寝てしまうとその日の記憶を忘れてしまうという主人公が寝てしまう前に事件を解決する話です。
短編集ですのでお手軽に読めますし、只今、全3巻出てますが、何巻から読んでも話がわかるようになっております。
推理小説を沢山読んでいる方は、新しい本を買っても「あ、この本、あの話に似ているな」とか「良くあるようなトリックだな」と思う事がありますよね。
しかしその本は「そう来るか!」というトリックばかりですのでとても楽しめます。
とはいえ複雑なトリックでは無く、視点を変えて解くトリックばかりなので、頭がこんがらがって良くわからなくなる事はないです。
そういう点では、ミステリーをあまり読まない方にもオススメです。

また2015年10月からドラマがスタートするとの事ですので、ドラマ好きの方も先駆けとして、読んでみては如何でしょうか。

俺は絶対探偵に向いてない

ニートだった「たけし」が、電話番程度のアルバイトのつもりで入ったのは探偵事務所。
その日から、事件と格闘する怒涛のような日々がはじまった!
痛快お仕事青春ストーリー。
スピード感のある一人称旅行記で有名なさくら剛による、痛快探偵小説です。
主人公が特に理由もないものぐさニートであったり、今週中に仕事をしなければ家から出すと親に言われ「なんでもいいや」と面接に行った先が探偵事務所だったり、何ごとにもゆるいかんじで、好感は持てないながら「あるある」「しょーがねーなー」と自然に見守るモードにはまってしまいます。
ストーリーは意外な展開というよりは、オーソドックスな作りで、予定調和の中で安心して主人公の行動を楽しめる感じです。
どちらかというと、本格というより、探偵小説風味のお仕事もの、大人になりきれない青年の成長物語という色味が強いかな。
著者一流の語り口で、軽く楽しく読めるので、普段あまり小説を読まない人や、本格も好きだけど、ちょっと疲れているのであまり考えなくていい事件ものっぽい話が読みたい!という人にオススメです。

●か行

合本・青春殺人事件 (創元ミステリ’90)

意外すぎる犯人たちとユニークな探偵による爽快ミステリーです。
昔からのミステリーの命題である「意外な犯人」に挑戦した意欲作品です。
最近では、様々なメディア媒体により、情報が簡単に手に入ります。
そのため、ほとんどの読者は、「犯人がだれであろうと驚かない」という作者泣かせの状態が起こっています。
その点、この小説が初めて出た時は表紙を捲った瞬間にびっくりする人が続出したと言われています。
日本のメタ・ミステリの元祖とも呼ばれています。
私は、この小説を6、7年ぐらい前に読んだのですが、このインパクトは未だに覚えています。
謎解きの際には「どういう風に犯人に仕立て上げるのか」いう事が全く予想できず、ドキドキ、ワクワクしながらページを捲っていました。
合本は、元々、3つの長編小説に短編1つとプロローグ・エピローグが加えられています。
トリックと小説の大盤振る舞いが行われ、辻先生のサービス精神が非常によく表れています。
小説の中のキャラクターもユニークで特に主役の2人である探偵のポテト(牧薩次)とスーパー(可能キリコ)が特に私のお気に入りです。
探偵のポテトは、動作はゆっくりしているのですが、読み進めるごとに、その名探偵ぶりが爽快です。
ニックネームは顔がそのように見えるからつけられたと書いてありました。
アクション担当と言うのでしょうか、もう一人の主役のスーパーとの掛け合いや息の合ったコンビプレーには、読んでいて胸が躍ります。スーパーのあだ名の由来は、読み進める内に分かるようになっています。
この小説を読んで、私の印象は、1つ目の物語は「犯人がまさに…」でした。
マンガ原作者が殺害され、真っ先に疑われた作画担当の漫画家、疑問に思ったコンビが犯人の正体に挑みます。
2つ目の小説は、辻先生による「シンデレラの罠」のような物語です。
起こりすぎるほど起こる事件に主役が懸命に向かいます。
3つ目の物語は最後に残った犯人の様子を描くことで青春三部作のラストを飾ります。
生徒の飛び降りた事件をポテトとスーパーが殺人だと考え、2人の捜査状況を書いていきます。
合本にはまだ、その手があったかという手法やトリックが登場します。
物語の文体としては軽くテンポもいい物語なので今でいう赤川次郎先生や東川篤哉先生などのユーモア・ミステリー等の著作が好きなら気に入る作品です。
少し前に発表されたとはいえ、ここまで作り組んだ物語が当時は、今で言うライトノベル向けというのにかなり驚きました。
また、発表当時はこの小説の評判がよくなかったようです。
当時の価値観に合わず、現在になり再評価され始めました。
メタミステリや意外な犯人を語る上でこの作品は外せません。
この後も、同じようミステリー小説を読んだ事がありますが、似たようなタイプで「合本・青春殺人事件」を超えた驚きは味わえていません。
個人的には、また、辻先生がやってくれる可能性も期待しています。
この小説は、ミステリの歴史を振り返ると考えても有意義な読書体験になるでしょう。
現在、青春3部作をそれぞれ創元推理文庫社から再販されています。
著者は、私が敬愛する辻真先、先生です。
ぜひ、ご一読をお願い致します。

麒麟の翼 (講談社文庫)

ある時、男が日本橋で刺されて死体で見つかります。
同時に近くで不審な男が見つかり逃走中に車にはねられ死亡してしまいます。
刺された男を調べていくと会社の労災隠しが明らかに。
でも刺された真実は全く別のところにあった・・・という大どんでん返しのあるミステリーです。
私は東野圭吾さんの作品が好きでこの加賀恭一郎の新参者シリーズは好きな中の一つです。
テレビでは阿部寛さんが好演しています。
男が殺され日本橋の麒麟像の下で見つかります。
男が殺された理由を調べていくと労災隠しが発覚しその責任者である男は被害者からあっという間にバッシングの対象に。
家族は窮地にたたされてしまいます。
でも加賀恭一郎はそれが殺人の動機ではない、もっと他に動機はあることを見抜きます。
加賀恭一郎さんのキャラクターはとても独特で色々な視点から必ず真実にたどり着く、そして真実は最初とは全く違う別のところにあってその背景が驚きと衝撃でいっきに読んでしまうところがおすすめです。
また男を殺し容疑者のまま事故で死んでしまった別の男。
もちろんこの人は犯人ではありません。
それも加賀さんがきちんと無実をはらしてくれてます。
真実は男の息子のとある時代の事件にありました。
ある事実を知った男が息子の友人に会いに行った際に殺されました。
そして意識不明の後輩の母親のブログの名前が・・・。
題名もストーリーにとてもあっていてミステリーだけではない奥が深いおすすめの本です。

警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 (宝島社文庫『日本ラブストーリー大賞』シリーズ)

一家4人惨殺事件を捜査する主人公が、知能犯と駆け引きしながら、事件解決のため全力で奮闘する物語です。
奥多摩の陶芸家宅で、夫婦と双子の娘の計4人が惨殺され、主人公である森麻希が捜査に乗り出すところから、物語は展開していきます。
由緒ある陶芸釜の跡取りをめぐっての犯行か、それともアイドルである双子の一人瑠衣のストーカーによる犯行なのか。
または瑠衣をねたむもう一人の双子、芽衣の犯行か。
なかなか犯人がしぼりきれないまま捜査が進んでいく過程は、続きが気になり、ページをめくる手が止まらなくなります。
そんな中、捜査の進行が、実は真犯人に仕組まれた方向へ進んでいることに、主人公の麻希が気づき、物語は急展開していきます。
警察という男社会の中で果敢に奮闘する麻希は、応援したくなる人物であり憧れます。
また女性班ということで、かっこいい女性刑事がたくさん登場し、一人一人が素敵なキャラクターで彼女達の活躍も眩しいです。
ミステリーではありますが、爽快気分も味わえる、おすすめの一冊です。

ゴーストハント 文庫版 全7巻完結セット (講談社漫画文庫)

主人公麻衣を中心に巫女や神父達が怪奇現象に巻き込まれつつ、立ち向かう話です。
1巻では、霊的現象ではなく幽霊が出てこないのがオススメです。
ミステリーじゃないでしょ?と言われそうですが次から安心して読むとだんだん怖くなるのがはまってしまうのです。
そして、何よりこわいのは目の前で麻衣達が見たり体験したりする怪奇現象の原因を探る過程なんです。
幽霊だって、過去に確かに生きていた生身の人間というところがハナシのみそになります。
生きていた時にいったい何があったのか、怪奇現象を起こすまでの原因はなんなのか、なぜ死んでもそこまで強い想いが残るのかが1つ1つ解き明かされます。
話は主人公麻衣の一人称ですすむので、読み手が麻衣の気持ちになりながら読むことも怖さが増します。
過去に遡り、人の抱える闇がかなりゾッとします。
幽霊という目に見えないことを普通は怖いと感じますが、やはり人間が一番怖いなと感じます。
話が進むうちに麻衣の潜在的なある能力が彼女を雇ったゴーストハンターのナルによって説明されますが、麻衣自身は霊的なことには素人です。
ゴーストハンターというちょっと不思議な仕事で、霊的なことから超能力まで広い知識のある少年ナルが麻衣に説明することで、読者も不可思議な現象の原因を知ることができるのでホラーやミステリー小説の初心者のかたにもオススメです。
怖いだけでなく、麻衣のナルに想いを寄せるシーンがきゅんとします。
他人にかなり冷たい印象のナルが麻衣との出会いで徐々に変わるところがかわいいなあとほっこりします。

高速の罠 アナザーフェイス6 (文春文庫)

高速バスで移動中、行方不明となった息子を救うため、難事件に立ち向かう警察官の主人公の奮闘を描いた作品です。
主人公の警察官大友鉄の息子、優斗が高速バスで移動中、行方不明となるところから話は展開していきます。
その後にバスは大事故を起こし、バス会社には脅迫状が届きます。
実は単純な事故や誘拐ではなく、バス会社が過去に隠ぺいした問題にもつながっていて、この難事件に大友鉄が立ち向かいます。
前作で撃たれた傷がまだ完治していない大友は、もどかしさを感じながらも前に進もうと奮闘します。
その姿がとてもかっこよくて素敵です。
大友はシングルファーザーであり、仕事と育児に悩む様子がとても身近に感じ、好感が持てます。
また、高速バス運転手の超過勤務による事故問題を取り上げ、問題提起している点では、考えさせられるものがありました。
軽快なタッチの文章でどんどん読み進めることができ、また最後は救いのある終わり方だったのも良かったです。
大変面白くておすすめの一冊です。

●さ行

そして五人がいなくなる 名探偵夢水清志郎事件ノ-ト (講談社青い鳥文庫)

名探偵夢水清志郎が遊園地で消えた五人の子供たちの失踪事件事件を解決する話です。
普段は家に引き込もり、社会不適合者の夢水清志郎。
しかし、ある日三つ子の姉妹と訪れた遊園地で五人の子供が失踪してしまいます。
結果的に三人とも無事に見つかるのですが三姉妹の好奇心によりその謎を解くことになりました。
作品は三姉妹の長女の目線で描かれています。
三人でいくら知恵を絞っても解決の糸口は見えてきませんが、清志郎は現場を一瞬見たり、警察からの話を聞くだけで直ぐにその謎を解いてしまいます。
そして人知れず犯人にだけ真の事実を伝えるという内容になっています。
この作品は児童文学として出版されているので小学生向けの推理小説ですが、内容や大人向けの推理小説と変わらないほど読み応えのある作品なので、推理小説をこれから読んでみようという方への入門書としてもオススメです。

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

とある孤島に呼ばれた10人。
マザーグースの”10人のインディアン”の唄の通り順番に殺人事件がおきていくというストーリーになります。
ミステリーの女王と呼ばれるアガサ・クリスティーの代表作です。
タイトルの通り、最後は全員死亡してしまい、犯人が誰なのか、推理しても分からないような内容となっております。
しかし、最後の種明かしでは、誰でも納得出来る素晴らしい構造が出来上がっていますので、是非読んでいただきたいです。
話の進み方もトントン描写で、非常に読みやすく、あまりミステリーを読んだ事がないという方にもオススメですし、
また、現代のミステリー小説や映画などでも、この小説をモチーフに描かれているものも数多くありますので、「あ!この話知ってる!」と思う方もいらっしゃると思います。
ですので、そのモチーフとなったこの小説を是非是非読んで頂ければと思います。
さらに、その小説(映画)は「そして誰もいなくなった」って本がモチーフなんだよ!というちょっとした雑学にもなります。

●た行

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)

ある精神患者の話になります。
日本三大奇書のうちの1つです。
この本を読むと1度精神に異常をきたす。
との事で有名となっておりますが、感受性の強い私でも、無事だったのでご安心下さい。
しかし、程読んでみれば、何故精神に異常をきたすと言われているのかわかる様な気がします。
この作品は短編集をまとめて1つの作品に仕上げたようなものでして、その中の「脳髄は考えるところにあらず。」というお話が特に異常をきたすと言われた内の大きな要素なのではないか、と考えます。
簡単に内容を説明しますと、
脳の為に身体があるのか。身体の為に脳があるのか。それを考え抜いた結果、身体があってからこその脳ではないのか?そういった結論にたどり着きます。
しかし、そう思うのは脳が自分の正体を隠す為にそう思わせていて、本当は脳の為の身体ではないのか?
いや、しかしそんなはずはない!
と、堂々巡りしていきます。
なんというか、私の説明では分かりにくいと思いますので、是非読んで頂きたいです。
そしてこの本は完読出来ないという事でも有名です。
ですので、読書家を目指す方々は一度この本を読破してみては如何でしょうか。
また、興味はあるという方は、初めから全部読むのではなく、自分が興味のある、短編事に読み進めて行く事をオススメします。
ちなみに、私のオススメは先程紹介した、「脳髄は考えるところにあらず」と「胎児の夢」というお話です。
マンガでも出ています。
こちらの方が読みやすくなっているのでまずはこちらを読んでから小説を読むといいでしょう。

●な行

ななつのこ (創元推理文庫)

本好き女子短大生、入江駒子が初めて送ったファンレターの返事が返ってきたことから物語が始まります。
駒子が日常で起こった「謎」を手紙に記したら、返事にはその「答え」が鮮やかに描かれていたのでした。
何でもない普段の生活に潜む残酷な事実を知りながらも、駒子は駒子らしく生きていく、日常ほのぼのミステリーです。
ミステリーという言葉を聞くと、難解で残酷描写があって読むには少し重いかなと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかしこの作品は全く描写がないわけではないのですが、殺人事件は発生しません。
とくに素敵なのは何より主人公・駒子と文通相手の作家の佐伯さんとのやりとりです。
今は携帯電話やスマートフォンでのやりとりが普通ですが、終始手紙でのやりとりで物語が進むのが面白く、また奥ゆかしくていいなと思えてきます。
駒子が事件を解決しているわけではないのですが、彼女のような邪気のない今時珍しい女の子が居てくれるだけで、謎解きの場面でも笑ってしまうことがありました。
読後感は気持ちが穏やかになり、スッキリするのでいいです。

●は行

葉桜の季節に君を想うということ 本格ミステリ・マスターズ

探偵の仕事をしている男性2人がある女性の依頼を達成するために、行動を起こします。
最後には意外な結末が。
人間の想像力って凄いと思わずにはいられない作品になっています。
タイトルに惹かれ、また好きなタレントさんがオススメをする本でもあったので、読んでみました。
本だと勝手に登場人物をこういう人だって決めつける傾向がありますよね。
その想像力って凄いもので、勝手に作り上げた人物像を根底から覆す、そんな作品です。
絶対に映像化不可能な作品。
最初からすでにネタバレになってしまうので、やっぱり本だけの世界で楽しむ作品だと思います。
最初はありふれた事件なのかな、と思っていましたが、実際には複雑に絡んでいて、最終的には登場人物ってそういう設定になっていたんだと驚かされました。
読みながらも色々考えることが多いです。
とにかく最後まで読まなければ謎を解くことができない、という面白さがある作品です。

薔薇の名前〈上〉

中世イタリアの修道院で起きる連続殺人事件に、会議のためにその修道院を訪れていたイギリス人修道士が挑む物語になります。
緻密で重厚な作品です。
推理小説としてみると、独特の構造をした修道院の間取りや中世の習慣が、いかんなくトリックに活かされている点が魅力です。
聖書に出てくるこの世の終わりの物語「黙示録」に沿って事件が起こるのも推理小説らしいです。
記号学者の作者らしい緻密さを感じます。
事件の背景には、アリストテレスが「笑い」について論じた著書があります。
「笑い」は人々を権威に従わせる邪魔になるとキリスト教会は警戒しています。
この哲学的なテーマが通奏低音として流れることで作品に深みが出ているのですね。
当時は教会が正当とする教えを厳重に人々に守らせようとする一方、教会とは違った思想を唱える人々もおり、両者の間で血みどろの闘いが展開する時代でした。
異端審問官の言動や、聖書の内容を巡る異会派どうしの会議などを通じて当時の宗教的な状況も描かれており、重厚感を感じます。

火の粉 (幻冬舎文庫)

ストーリーとしては、殺人罪で訴えられた被告に無罪判決を言い渡した元裁判官の隣にその被告が引っ越してきます。
親切な顔をして元裁判官の家族の中に入り込んできます。
元裁判官も含め、家族も元被告を信頼していたが、嫁だけが疑っていました。
その結果、家族間のきれつが生じることとなりました。
しかし、本性に気付いた元裁判官が・・・という内容です。
今まで読んだミステリーのように、犯人はだれかという内容とは少し異なっていました。
恐ろしさというものはなかったのですが、不気味さが徐々に迫ってくるような気味悪さを感じるようなミステリーでした。
現在隣人とのトラブルで殺人事件などが起きたとの報道もなされており、裁判官という仕事は別として、わが身にも起こりうることではないかと感じます。
この小説は元被告が親切を武器に家族の中ににじわじわと入り込んでくる一種のストーカーのような感覚を覚えました。
いくら仲がいいといっても一定の距離を保った付き合いというものはとても大事です。
世の中にはこんな理屈が通じない人が隣に潜んでいることもあると考えさせられた小説でした。

ペテロの葬列

シリーズ第3作目であり、バスジャック事件に巻き込まれた主人公の奮闘を描いた作品です。
マルチ商法も絡んだ二転三転する物語に、主人公が探偵的な役割を果たします。
主人公、杉村三郎を含めたバスの乗客7人がバスジャックに巻き込まれるところから物語は展開していきます。
このバスジャック犯である老人、暮木がとても弁の立つ人物として描かれ、読む方はぐいぐいと引き込まれます。
悪者としてではなく、犯人暮木を好人物を感じてしまう、見事な描写です。
暮木は警察突入の際に自死するのですが、その後暮木から乗客7人に迷惑料が送られてきたことから、乗客達は送り主を探すべく立ち上がります。
そこから物語は二転三転していきますが、意外であり驚きのラストが待っています。
それが・・・。
悲しいような脱力するような、何とも不思議な読後感を味わいました。
主人公夫婦の心理描写も圧巻です。
決して難解ではなく、読みだしたら止まらなくなるおすすめの一冊です。

●ら行

ラバー・ソウル (講談社文庫)

幼い頃から友達も出来ず両親からもその容貌ゆえに顔を背けられてきた音楽評論家の鈴木の初めての恋模様と衝撃の結末を描いたストーリー。
主人公鈴木は不気な容貌で誰からも顔を背けられてきました。
だから恐らく歪んだ愛情しか持てずストーキングしてしまうのです。
ビートルズに異常なほど詳しく所有する音源の量も膨大なのです。
そういった何かに対する執着があらゆるところで見られます。
ですが、実はひたすら純粋なだけの男性だったのです。
容貌ゆえに外部との接触をほとんど持たずに中年に近い年齢になったにも関わらず、ひたすら自分の愛した女性に尽くし、何の見返りも求めない。
ある意味異常なくらいの純粋な愛を描いています。
この世にこれほどの澄んだ愛情があるのかと思わせますね。
それも最後まで読むまではただただ不気味な容貌で親の財産を何の生産性もなく浪費していく狂った男性の話だと誤解されます。
それも間違いではない解釈かもしれません。
ですが、彼の本当の気持ちを理解したいと思わずにはいられない作品です。

ロウフィールド館の惨劇 (角川文庫 (5709))

ユーニスは家政婦。
彼女は文盲であることをを隠してカヴァデイル家に雇われるが、秘密が暴かれやがて雇い主一家への凶行に及んでいくまでを描いています。
とにかく読み出したら止まりません。
コワイ、だけどその先を知りたい。
まず、殺人犯ユーニスの異常性。
壊れっぷりが本当に怖いです。
そして「なんでそうなっちゃうの」「あー、それはだめー」とハラハラ、ドキドキしながら物語は進行します。
そのヒタヒタと迫る恐怖!読後はイヤーな感じが残ります。
読後感悪い本グランプリがあったらベスト10にはいるんじゃないかな?
作者はルース・レンデル。
女流作家特有の意地の悪い視線がまたたまりません。
この本をよんで25年ほどたちますがいまだに時々思い出す、強烈な印象の小説です。
当時、友人に貸したところ、眠る前に読んだら怖くてやめておこうと思ったけど、つい続きが気になってとうとう読み切ってしまったと言っていたのを思い出します。
それほど「読ませる」パワ-のある作品です。
ぜひご一読いただきたいです。
2015年レンデルは亡くなりましたが、「心地よい眺め」「荒野の絞首人」ウェクスフォード警部シリーズなどを残しています。
こちらも読んでいただきたい。

■さいごに

いかがでしょうか?
おすすめのミステリー推理小説という事でご紹介してきました。
この記事が少しでもお役に立てればうれしく思います。
長文の読了ありがとうございました。

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